深センはそんなに未来都市ではなかった。深センレポート201809
深センといえば、最近何かとメディアで話題に上がる「中国のシリコンバレー」と呼ばれるハイテク都市
そんな話題沸騰中の「深セン」に行ってきました。
目次
- 世界最大の電気街「華強北(ファチャンベイ)
- 深セン、スマホ修理も激安
- スマホのセルフサービス修理ボックス(通称:スマホATM)
- 深センの最新デジタル家電展示場(CEEC)
- 中国の最新シェアリングエコノミー
- キャッシュレスは普及しすぎると不便
- 深センの不思議な自動販売機
世界最大の電気街「華強北(ファチャンベイ)
この街でもっとも有名な場所の一つが電気街「華強北」
日本一の電気街「秋葉原」の30倍の規模があると言われています。
ドローン最大手の「DJI 」をはじめ、ドローンの大手企業は中国の深センから生まれた企業も多いことから、販売価格も日本より安く出回っているものも多かったです。
すでに新型iPhoneのケースも販売されてました 笑
個人的にはこの「ミラー型ドライブレコーダー」が結構いいなと思いました。
価格は3000円程度。値段交渉すればもう少し安くなるかもしれません。
その他、SDカードやスマホケース、充電器なども日本の最安値より若干安く売っているところが多かったです。
深セン、スマホ修理も激安
ここに来た目的のもう一つは、画面の割れたスマホを直すこと。
画面の割れたHuaweiのnova lite 2を直しました。
スマホ修理代は、288元(4750円)でした。
値切れば250元くらいまで行けた気がします。
iPhoneの画面割れの修理は、正規の画面でなければ1000円台で直せるところもあるようです。笑
深センで画期的だなと思ったサービスがこちら⬇︎
スマホのセルフサービス修理ボックス(通称:スマホATM)
・・・スマホの修理を無人店舗でワンストップセルフサービスで行なっているサービス⬇︎⬇
苹果/iphone|华为手机上门维修换电池换屏_上门修手机_机便利手机维修回收
皆さん、公式のスマホ修理は高いから、非公式の修理屋さんを探した経験はないでしょうか?
そんな方におすすめなのがこのサービス
スマホ修理に求められる「安く」「迅速」「安全」を実現しようとしています。
信頼できる&安い&早いスマホ修理屋さん(非公式)を見つけるの結構大変ですよね?そんな時に、非常に魅力的なサービスではないでしょうか。
それもショッピングモールなど人通りの多いところに設置されているので、「買い物中にスマホを修理」なんてことも当たり前になりそうです。
利用方法
1. ユーザーが壊れたスマホのブランド、機種、故障状況などを入力(修理費を確認)
2. 自分のスマホを指定されたボックスに入れる
3. 通知を受けた宅配スタッフが来て、スマホを修理場所へ運ぶ。
4. 2~4時間でスマホ修理を完了し、宅配スタッフが元のボックスに戻し、ユーザーに修理完了を通知
5. ユーザーはキャッシュレス決済後、スマホをボックスから取り出し動作を確認
6. 修理後、1年間の無料保証付き
結局のところ、人力なのですが笑
深センでのスマホ修理の相場を調べたい時にもここのサービスが役立ちます。
苹果/iphone|华为手机上门维修换电池换屏_上门修手机_机便利手机维修回收
上記ページに端末情報を入力して行くと、見積もり価格が出るので、参考にしてみてはいかがでしょうか。(中国語なので難しいですが。。)
【注意点】
電気街は、夜6時を過ぎると閉店のお店も多いので、日中に行くことをオススメします。
深セン電気街(華強北(ファチャンベイ)までのアクセス
地下鉄1号線の「華強路站」下車すぐ
中国語の漢字だと「华强路站」
深センの最新デジタル家電展示場(CEEC)
行政主導で2018年にオープンしたばかりの常設の展示場
まだできたばかりで空きテナントも多かったですが、それなりに楽しめました。
まず面白かったのは、この「Dream Glasses」
これを装着すると、平均6分で睡眠できる優れもの。
これで不眠症ともおさらば、と思えば安い買い物かもしれません。
日本でもAmazonで売っているようです。
それ以外にも電子黒板や、
プロジェクターを利用した「射的」
面白かったのはこれ⬇︎⬇︎
新しいセグウェイに近い乗り物。
無料で体験できるのですが、なかなか難しくコケまくりました笑
セグウェイや電動キックボードなども体験できました!
他のブースだと、ドローンやVRゲーム、ロボット操作の体験などもありました!
HPを見ると予約フォームがありますが、予約なしでも入れました。
(というか特に入場ゲートみたいなものはありませんでしたw)
CEECまでの行き方(アクセス)
地下鉄2号線「莲花西駅」から徒歩15〜20分
割と遠くて、気温も暑いのでタクシーで行くのをオススメします。
日本の無印が運営する「MUJI HOTEL」も同じ敷地内にあるので、「MUJI HOTEL 深セン アクセス」などで調べてた方がアクセスがわかりやすいかもしれません。
中国の最新シェアリングエコノミー
・自転車のシェアリングサービス
有名な自転車のシェアリングサービス
街のどこにでもあり、普及率は高いようです。
便利そうなのですが、香港のSIMでは利用できませんでした。
おそらく、中国本土のSIMが必要そうです。
サービス開始当初は、日本の自転車シェアサービスと同様、ステーション式だったのですが、返却率が悪かった等の問題から、どこでもOKという形にしたようです。
その結果、下の画像のようになっている場所もちらほら。。。
自転車自体は、安そうですが、BluetoothやGPS機能などをつけるため、
卸値で1台3万円程度するとのことです。
・傘のシェアリングサービス
中国ではたくさんの企業が参入しているようですが、今のところ成功と言えるものは出てきていません。
写真のシェア傘は、タクシー乗り場に置いてあり、太陽光パネルで充電できるようになっているものでした。
他にも、ライドシェアやカラオケシェアなどは広く普及している印象を受けました。
カラオケシェア⬇︎ どこのショッピングモールにもあった気がします。笑
キャッシュレスは普及しすぎると不便
実際に深センにきてみて感じることは、QR決済の普及率がほぼ100%ということです。
これには正直驚きました。日本も近い将来こうなるかもしれません。
ただ、普及しすぎて現金利用の際にお釣りがない。という自体が発生する気がしています(私が現金を使った感じだと、問題なく使えましたが、レジの現金は少なかったです)
現状、外国人観光客がQR決済を使うには、下記のいずれかが必要になっています。
・現地で銀行口座を開設する
・QR決済を使っている人に送金してもらう
(クレジットカードで入金ができない)
・日本でポケットチェンジというサービスでチャージしてくる
なかなか厳しい条件ため、あまりQRが普及しすぎると、外国人観光客にとってはデメリットとなり得る気がしました。
深センの不思議な自動販売機
最後に深センには不思議な販売機がたくさんあったので、それを紹介していきたいと思います。日本でも流行りそうなものも多くありました。
まずはこちら⬇︎ 宝くじの自動販売機
日本も自動販売機化した方が当選確率上がりそうで良い気がしました。
もちろんキャッシュレス(QR決済)
続いて、食料品の自動販売機⬇︎
こちらもキャッシュレス(QR決済)
街中どこにでもある、スマホチェージ器
もちろん、キャッシュレス(QR決済)
甘栗の自動販売機 ⬇︎
もちろん、キャッシュレス(QR決済)
フレッシュジュースの自動販売機⬇︎
もちろん、キャッシュレス(QR決済)
ココナッツウォーターの自動販売機⬇︎
もちろん、キャッシュレス(QR決済)
ソフトクリームの自動販売機⬇︎
もちろん、キャッシュレス(QR決済)
もはやなんでも自動販売機になると感じました。
深センはこんな人におすすめ
QR決済の普及、日本ではあまりないテクノロジーと触れ合う機会
新しいものが好きな人や、未来予想的なことが仕事で必要になってくる方などはぜひ一度行って見ると何かの役に立つのではないか。と感じました。
この記事のタイトル「深センはそんなに未来都市ではなかった」というのは、
現地の中国人や、隣の香港人たちと話してわかったことで、彼らにとっては、「深センが進んでいる 」という印象は全くなく、むしろそんな取り上げられ方を日本でされていることに驚いていました。
彼らにとっての「普通」が、日本人の私たちからしたら「未来都市」なのかもしれません。